指定ごみ袋の値段で生活の質が決まる

北海道に住み始めて3年目になった。

学生時代にたまたま札幌に来る用事があって以来ほぼ3-4ヶ月に1回のペースで通い続け、就職を機についに北海道に移住してしまった。

北海道に2年住んでみた所感といっても大した感想はないのだが、1年ずつ分けて書いてみる。

■1年目:札幌市

当時の職場へ徒歩10分、札幌駅まで徒歩15分程度ととても便利な立地に住んでいたので、生活上なにも不便なことが無かった。7月に自転車を買ってからは所要時間が6-7割も短縮されてさらに便利になった。一瞬だけサイクリングにハマってしまい、20km離れた隣街の北広島市や、観光地としても名高い小樽市まで自転車を走らせたこともあった。正直、仕事自体がそんなに楽しくなかったので札幌での暮らしもあまり覚えていない。どちらかというと学生時代に札幌に通っていた頃の方が、必死に各所を回っていただけあって楽しかった。あれだけ好きで札幌に来る度訪れていた森彦(札幌では非常に有名なカフェ)にも住んでいた1年間で2回しか行かなかった。外食といえば、1年の後半になってようやくSuage(スープカレー)に少し行くようになった程度である。

ゲーセンは札幌駅北口、狸小路、すすきの、北21条と豊富にあったため困らなかった。特に自転車を手に入れてからは北21条のラウンドワンによく通ったものである。

自分が住んでいた時には雪は非常に少ない方だったらしい。太平洋側の人間なので、日本海側の札幌の雪をおそれていたがそこまででもなかった。さすが大都市なだけあって除雪も非常に行き届いていたが、夜間の除雪車の轟音には悩まされたものである。

指定ごみ袋の導入には賛成だ。指定ごみ袋の価格はその地域のごみ処理へのやる気が反映されている気がする。指定ごみ袋の購入を通じて、住民はごみ処理にかかる費用を一部でも負担すべきだと思う。地元の盛岡市は未だに指定ごみ袋がなく、住民は思い思いの袋でごみ出しをしている。ごみはどうしても出てしまうものだから、指定ごみ袋の価格は重要である。自分は引っ越す前には必ず引越し先のごみ袋の値段を確認している。

札幌市の指定ごみ袋は、40L 5枚入り・20L 10枚入りで400円である。面白いのは燃えるごみと燃えないごみ共用であるところだ。その他の種類のごみには指定がなく無料で出すことができる。分別すればごみ袋代はそこまでかからないが、自分は面倒くさがって結局なんでも指定ごみ袋でごみを出していた記憶がある。厄介な市民であった。

給料も安く、貯金もなく、コロナ禍でどこにも行けず、札幌の暮らしを存分に楽しめていたとは言い難いが、つつましく暮らす分には何一つ不自由しない便利な街であった。

次回は2年目 帯広市 編。ごみ袋が全国で一番高額な街である。

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札幌で一番好きな大通公園の風景 この日は曇りだった